ホームページのリニューアルがどれだけ難しいか、重要性はこれまでに解説しました。
今回は、リニューアルにさらに重要なものとして必要である「要件定義」について解説します。
要件定義について
ホームページのリニューアルは、いろいろなことを考えなければなりません。メインとなって進行していくのはウェブ担当者ですが、「何から始めれば良いのか」「何をどうすれば良いのか」とわからないことが多いと思います。
ですが、リニューアルの8割は要件定義で決まると言っても過言ではありません。時間をかけて、丁寧に一つずつ固めていくことで、リニューアルを成功に導くことができます。
そこで、今回は3つのポイントで考えていくことややるべきことを解説します。
ポイント①:ヒアリング
最初にやるのは、「ヒアリング」です。リニューアルの目的や自社がホームページに求める役割、「どのようなホームページになることが理想か」など、自分だけで考えるのではなく社内の様々な部署やポジションの人に話を聞くようにします。
「こんな機能があったらいいな」「ここはもっとみやすい方がいいんじゃないか」など、たくさんの情報や意見を集めておくことで、この後に行う「課題や弱点の分析」にも活かすことができます。
ポイント②:課題設定
現状のホームページには、どういった課題があるのか。どんな弱点があるのか。Googleアナリティクスなどのツールによる分析やマーケティング分析などを行うことや社内外からの声を活用することで、自社の課題・弱点の分析を行います。
しかし、課題が多ければ多いほど、大規模なリニューアルになるのではないかと思いがちですが、決してそうではありません。課題・弱点を分析する中で、「リニューアルしないと改善できないこと」と「日々の運用の中で改善することができる」ものが分かれてきます。そこをしっかりと見極めれば、リニューアル時に何をどう改善していくかが見えてきます。
ポイント③:企画・立案
ヒアリングや課題・弱点把握を行なった上で方向性が決まったら、実際にどのようにリニューアルしていくのか企画と立案を行います。リニューアルを行い、その後の運用でクリアできるかどうかを意識しながら進めていきます。
企画立案については、社内メンバーはもちろんのこと、自社のホームページ制作に関わってくれている会社にも協力してもらって丁寧に進めていきましょう。
フルリニューアルが全てじゃない
リニューアルは、数年ごとに一気にやるだけでなく少しずつ変えていくことも有効です。トップページの画像やコンテンツのリライトや作り直しなど、少しずつ変えていくことでも十分変化がありますし、ユーザーにとって使いやすい・見やすくなるような形に変えていくことも重要です。
今回は、日々の運用や小規模にできるリニューアルを紹介します。
コンテンツの再構成
コンテンツの再構成は、日々の運用の中でできるリニューアルの一つです。すでに公開されている記事や動画などを再度構成し直し、情報を新しく確実なものに変えていくことによって、企業として幅広くユーザーに情報を提供することが可能になります。
また、コンテンツの再構成は日々の運営の中で行えますから、無理なく確実に進めていくことができます。
お問合せフォームの見直しは大切
近年、EFO(入力フォーム最適化)が注目されています。入力項目やデザインの見直し、自由記述欄を減らして選択方式を増やすなど、大幅なものでなくでも入力フォームのみリニューアルするだけでCV率の改善などが見込めます。
もちろん、大規模なリニューアルを行う際に一緒にやっても良いですが、それだけを変えるのも十分有効と言えます。
日々の改善とリニューアルを明確に
自社ホームページのリニューアルは、数年ごとに変えるものだけでなく日々の改善を行いながらより良いものにしていきます。
要件定義をしっかりと行い、大規模に行うものとそうでないものを明確にすることによって、リニューアルを成功に導きましょう。