自社でウェブ担当をしていると、LPの管理を任されることもあるでしょう。ですが、何をどう管理して運営していけば良いかわからないこともありますよね。
日々の維持はもちろんですが、改善は行っていくべきでしょう。そうなるときに考えるべきことが、LPO(ランディングページ最適化)です。
今回は、LPO(ランディンページ最適化)に関する基礎を解説します。ウェブ担当者として抑えておくべきことの「必要最低限」ですので、最後までお読みくださいね!
LPO(ランディングページ最適化)とは
ランディングページとは、「ある商品(サービス)に特化した一枚ページだけのホームページ」です。ページ移動や他の商品案内などがないため、一つのものに特化したスペシャル営業マンという表現もできるでしょうか。
導入からクロージングまでを一貫して行うことができ、ユーザーの不安や疑問を解決できるため、ランディングページをしっかり管理できれば、それだけでも商品購入やサービス成約率が上がります。では、具体的にLPOを行っていけば良いのかを解説していきましょう。
LPOを行う目的
LPOの目的は、次の二つです。深く考えていけばもっとありますが、まずはこの二つを押さえておきましょう。
①ユーザーにとってより見やすく、使いやすいものにする
一番の目的はこれと言っても過言ではありません。LPは一度作ったらそのままにしておいて良いわけではありません。ある程度の成約率があるとしても、さらに成約率を上げたりターゲットの幅を広げるなど改善できるところは多々あります。
②離脱を減らす
LPOの目的の二つ目は、「離脱を減らす」ことです。LPを見始めたユーザーが最後の入力フォームに至るまで、飽きさせることなく読み進めてもらえるようにしなければなりません。
デザインはどうか、行間や文字の大きさ、情報量はどうか、スクロールの回数などはどうかなどなど、離脱を減らすためにできることはたくさんあります。
一人でも多くの離脱を減らし、CV率を上げるための努力が、LPOでは求められるのです。
押さえておくべきポイント
①ファーストビューを意識する
LPOを行うために押さえておくべきポイントは、「ファーストビュー」です。商品やサービスの興味を持ち、いかに「ファーストビュー」でユーザーの心を掴めるかどうかがカギとなります。
最初のきっかけで、商品やサービスの印象は大きく変わります。そして、LPを読み進めていこうとするかどうかが変わるのです。
LPOにおいては、ファーストビューをどのように改善できるかを意識しましょう。
②ページの読み込み速度を上げる
LPを読んでいる途中で、ページの読み込み速度が遅いと表示がされなかったり中途半端になってしまいます。それだけでユーザーにとってのストレスになり、離脱率が上がってしまいます。LPOを行うにあたっては、「ユーザーが快適に読み進められること」を意識した最適化を行いましょう。
場合によっては画像を減らしたり、テキストを変更するなどが考えられます。自社だけでの検討も重要ですが、制作会社などのアドバイスを受けながら進めていきましょう。
③スマホ・タブレットへの対応
近年、多くの方が情報を得る手段としてPCよりもスマホやタブレットの割合が増えています。そうなると、ランディングページについてもスマホやタブレットで正しく見られるようになっている必要があるのです。
前から作られているLPでは、スマホやタブレットで見られない状態であることが多いです。もし、自社のLPが対応していない場合には、すぐにでも(明日にでも)行うようにしましょう。
LPOの具体的な流れ
LPOの流れは、いろいろなものがあります。ここで解説するのはあくまでも一例ですが、この流れを参考に自社でのオリジナルLPOを考えてみるのも良いでしょう。
①現状を把握し問題点を洗い出す
まずは、現状のランディングページの課題を把握します。離脱率やCV率はどうか、購入や成約に至らない原因はどこにあるだろうか。ページは最初から最後までスムーズに読めるか、掲載している情報は最新のものかなど。必ず何かしらの課題が見えてきますから、それをできるだけ多く洗い出す必要があるのです。
②課題改善のための仮説を立てて対策法を決める
問題点を洗いだせたら、その改善のための仮説を立てます。これまでのノウハウを活かすもよし、アドバイザーに意見を求めるもよし。あらゆる手段を使って多くの仮説を立てていきましょう。一人で考えることは危険であるため、複数で考えるのがコツです。
最終的に、会社としての方向性が決まったら、対策法を考えていきます。どれだけのコスト(人的、時間、予算など)がかかるかを試算し、現実的かどうかを深く考えます。
③具体的な改善方法を実行しテスト・結果を振り返る
仮説からの改善法を考えられたら、テストを行います。何度もテストを繰り返し、その結果から改善を続けることで、課題解決に向けて前進していくことができます。
LPOは、何度も何度も繰り返して少しずつ行っていくことが大切なのです。
「最適化」は一朝一夕にできるものではない
自社の商品(サービス)に特化しているからこそ、LPOは成功すればその分売上などに直結します。最適化すべきところは多々ありますし、時代の流れに則って進めていく必要がありますから、すぐに正解やゴールが見えるわけではありません。
都度、目標を決めて進めていくことで、どんどん理想が近づいていきます。ウェブ担当者として求められることは多々あると思いますが、一つひとつ冷静に対処していきましょう。
結果は、必ずついてきます!