SEO、EFO、LPOなど、ウェブ担当者としてホームページの運営を行う中で、様々な“●●最適化”が存在します。
覚えなければいけないこと、対応しなければならないことばかりで頭が混乱しそう…という声も聞こえてきそうですが、今回はSMO(ソーシャルメディア最適化)について解説したいと思います。
あくまでも「これだけ!」というポイントお伝えしますので、まずは基礎をしっかりと押させておきましょう。
SMOとは?
そもそもSMO(ソーシャルメディア最適化)とはどういったものなのでしょうか。あまり聞き馴染みのない言葉ですが、言葉を見るとなんとなくイメージが湧くかもしれません。
SMO(ソーシャルメディア最適化)とは、「ソーシャルメディア」を活用したアクセスマップや外部リンクの獲得、評判(口コミ)管理をつなげる手法です。まず、ソーシャルメディアについては、ブログや掲示板(BBS)、SNSなどを指します。SMOは、ソーシャルメディアなどを通じて自社が発信する情報の信頼性が高い状態にすることなのです。
ウェブ担当者としてできるSMOは様々なことがありますが、主にはホームページ上の技術的部分やコンテンツを改善することと言えるでしょう。
SMOが重要な理由
SMOがどういったものなのかについてはご理解いただけたことと思います。では、ここからは「SMOがなぜ重要なのか」を解説したいと思います。
口コミとSMOの関係性
現在の買い物や商品選びには、「口コミ」が重要な指標となっています。どれだけ商品やサービスが良くてもユーザーの口コミ評価が悪ければ、購入や成約に繋がらないケースが多い現状があります。そこで、SMOに力を入れることによる改善が期待できるのです。
ただし、最近ではSMOと「ステルスマーケティング」を勘違いしているような企業も見受けられるため、いわゆる「ステマ」を行なってしまうことによる社会的信用を失うことのないよう、違いをきっちりと理解しておきましょう。
SMOと「ステマ」の違い
SMOと「ステマ」の一番の違いは、口コミをコントロールしているかどうかと言えます。本来であれば、ユーザーの口コミをコントロールすることは不可能です。SMOは、ユーザーとのコミュニケーションや声の分析、その結果を反映することでユーザーからの信頼を得ることなどに力を入れるのですが、「ステルスマーケティング」は、企業が一般消費者を装って口コミなどをコントロールする方法です。過去には多くの芸能人が関与していた事件もありました。
SMOの本来の目的
SMOがどういったものかがわかったとこわかったとこで、SMOを行う意味や本来の目的についてを確認していきましょう。
ユーザーに信頼され共感されること
上記でも解説した通り、口コミや評価などの「第三者から」得られるものはコントロールできません。ユーザーの声を聞き、コミュニケーションを積極的に行うことで“自然と”口コミをしてもらえるような関係性を作り上げることが大切です。
ユーザーからの評価を上げるためには、商品(サービス)や接客などの改善を繰り返していくほかに方法はありません。その改善のためには、ユーザーから「本音」としての口コミや評価をもらう必要があります。
自社側からすれば「できるだけ良い評価」をたくさんもらいたいと思うものです。しかし、ユーザーにとっては「良い評価も悪い評価」も重要であり、購入や成約の大きなポイントになります。ユーザーに信頼され、共感してもらえるような商品(サービス)やお店づくりをするために、SMOは必要なのです。
具体的なSMO施策
では、実際にどういったことができるのでしょうか。SMOを行うといっても、何をどうすれば良いかわからないという方が多くおられるのでしょうか。
ここからは、SMOを実際にどう行なっていくかを簡単に解説します。
常に新しい情報を発信
自社ホームページから、多くのユーザー(潜在的・顕在的関係なく)にとって有益な情報や日常生活を少し明るくすることなど、様々な情報を発信していくことが大切です。
自社だからこそ発信できること、商品(サービス)を利用することのメリットなどの発信はもちろんのこと、少しズレたようなことでもユーザーの心を掴む情報を出していくことで、自然とユーザーからの口コミや共感を得られるようなコンテンツを作ることを意識しましょう。
ソーシャルボタンの適切な配置
ソーシャルボタンとは、SNS(TwitterやInstagram、TikTokなど)に自社が発信している記事やページをシェアすることができる機能です。
「すでにソーシャルボタンは配置している」という方もおられるかもしれませんが、その配置されている「場所」はユーザーにとってわかりやすいところにありますか?そして、「シェアしやすい」環境になっていますか?
何気なく配置しているとしたら、それはとてももったいないことです。ぜひ、ユーザーにとって「シェア」しやすいと思える場所にボタンを配置しましょう。
「どこが良いのか」と疑問に思われる方は、ぜひUI/UXデザインを学びましょう。ユーザーにとって「使いやすい・わかりやすい」サイトデザインを学ぶには重要なことです。
SMOを通じたウェブ担当者の役割とは
今回は、SMOについて解説しました。あくまでも「最低限」に絞った解説ですので、深めていけばどんどん深まります。しかし、あまり深くまで入り込みすぎず、ある程度のところで他の「最適化」とバランスを取るようにしましょう。
SMOを続けるということは、「ユーザーや消費者とのつながり」を最適化していくということです。ウェブ担当者としてこの意識を持っておくようにしましょう。