ウェブ担当者として日々の業務を行う中で、切っても切り離せないのが「ホームページ運用」と「Webマーケティング」の関係性です。それぞれの知識はあっても、二つを掛け合わせて業務に活かすためにはどうすればよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
また、「あまりわかっていない」ことを言いづらい方もいるでしょう。そこで今回は、HP運用とWebマーケティングの関係性について解説します。
Webマーケティングとは
まずは、改めて「Webマーケティング」とは何かについて簡単に確認しておきましょう。そもそもマーケティングとは、「売れる仕組みを作ること」と言えます。もっと深くいうと、「ターゲットに」「どのような価値を」「どのように提供していくか」を考え抜くことによってユーザーのニーズを理解し、適切な訴求を行うことで「売り込みをしなくても売れる仕組み」を作るのがマーケティングです。
では、Webマーケティングとは何か。そもそものマーケティングの定義を活かしつつ考えると、「ホームページを中心としたマーケティング(およびプロモーション)活動」です。もっと簡単にいうと、「ホームページによる集客」ということができます。
Webマーケティングにホームページを活用するメリット
ここからは、ウェブマーケティングにホームページを活用するメリットについて解説します。これも確認になるかもしれませんが、「そういえばそうだった!」と思えることがあるかもしれません。今回も「必要最低限」に絞った解説ですので、しっかりと押さえていきましょう。
データ測定ができる
ホームページを活用することによるメリットの一つは、ホームページの閲覧者のデータを分析し、その結果から戦略を立てることができることです。
ユーザーの情報やどのようなニーズがあるかは、ホームページ内の商品検索やページアクセスから解析することができます。その結果をもとにPDCAサイクルを回していくことで、より良いマーケティング活動ができるのです。
改善を繰り返し行える
Webマーケティングは、基本的に「改善ありき」で考えるものです。ホームページによって集客を行うにあたっては、常に改善を続けていくことでより効果的なマーケティングが行えます。訴求するターゲットの見直しやコンテンツの作り替えなどを行なっていくこと、ユーザーニーズの変化に常に対応し続けることは、自社ホームページをより良くするだけでなくWebマーケティング的な視点で見ても重要なのです。
商圏が広がる
これまでの営業やマーケティングと違い、Webマーケティングではインターネットを利用している全ての人が対象になります。地域などに関係なく、商品やサービスの興味を持ったり、何かしらの理由で自社のホームページを見てくれた人全てに対して情報を発信することができますし、顕在的なニーズを持っている全ての人(場合によって世界的にも)に訴求することができるため、コストやリソースをかける価値は十分にあると言えるでしょう。
Webマーケティングにホームページを活用するデメリット
ここからは、デメリットについて解説します。デメリットはあるものの、全てクリア可能なものばかりなので、解決するための手段などを考えていきましょう。
作ったままではダメ
メリット面でも解説しましたが、基本的には「改善を繰り返す」ことが必要です。ホームページを作ったら、コンテンツを増やしたりユーザーが使いやすい・見やすいデザインを求め続けることが重要です。
これについては、今回の記事に限らず他の記事でも解説しています。ホームページを運用していく上では、「作ったまま放置」は絶対にいけません。
効果が出るまでに時間がかかる
Webマーケティングは、自社のサイトやメディア(情報)をユーザーが知ることでこそ効果が出始めます。逆を言えば、「知られない限り」は効果が出せないのです。
チラシや広告は、不特定多数だったりターゲットに関係なく周知することができますので、多くの人の目に入りがちです。それと比べると、ホームページを活用したマーケティングは時間がかかってしまうことがデメリットと言えるでしょう。
それぞれを理解して活用しよう
ホームページを活用するメリットデメリット、マーケティングの基礎を理解しておくことで、Webマーケティングを行う際に効果的に進めることができます。
今回は「これだけ」という基礎基本や最低限の部分を解説しています。今後は、さらに深いところを解説していく予定です。
ウェブ担当者として知っておくべき知識を得るきっかけにしていただけると幸いです。