自社HP運営において、ホームページ自体のわかりやすさ・見やすさを重視するのは当然のことですよね。では、ホームページの安定性やレスポンスの速さはどうでしょうか。
ホームページの安全性やレスポンスの速さは、ユーザーの満足度を高めるという意味ではとても重要なのです。ですが、そこまで気にかけられていないところが多いのが現状です。そこで必要になるのがCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)です。
今回は、CDNの概要からメリット・デメリット、セキュリティやSEO対策にどのような効果があるかを解説します。知っておくだけでも損はありません!是非最後までご覧くださいね。
CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)とは
CDNは、コンテンツ配信を肩代わりしてくれるサーバー群の総称です。主にウェブサーバーへの負荷を軽減し、多くのユーザーに対して同じコンテンツを安定的に提供するために開発されました。大型のホームページではよく使われており、近年ではスマホゲームのホームページなどでも使用されています。
例えば、PCやスマートフォンのOSをアップデートするとき、ニュースや天気予報などのサイトにはCDNが活用されています。特に地震速報や臨時ニュースなど、アクセスが一気に集中する可能性がある場合にはCDNを活用することでサーバーがパンクすることを避けられます。
時々、急に注目されるような人物やサービスのサイトにアクセスが集中して見られなくなった…ということがあるかと思います(最近は減りましたが)。それはほとんどがCDNを使っていない状態と言えるでしょう。
CDNを使うメリット・デメリット
CDNは大型のホームページやアクセスが集中しやすい場面において使われるものですが、そのメリット・デメリットは何なのでしょうか。
CDNを使うメリット
サーバーの負荷を軽減
CDNを使用するメリットの一つが、「サーバーの負荷軽減」です。ユーザーのアクセスが増えるような時(アップデートやメンテナンス)には、サーバーに負担がかかり過ぎてしまい、応答ができない状態に陥ります。応答が可能だとしても、ページ表示までにかなりの時間を要することになってしまいかねません。CDN導入によってサーバーの負荷を減らすことは、ユーザーのストレスを減らすことだったり、企業としての機会損失を防ぐことになるためかなり有効です。
ページの表示速度が改善される
ページの表示速度は、ページ内にある動画や画像などの重さによって変動します。この速度が遅いことでページの閲覧数や訪問数の減少に繋がってしまう可能性があります。ですが、CDNを導入することによって速度を改善することが可能になります。
速度の改善はユーザーの満足度向上につながるため、CDN導入のメリットとしては大きいのではないでしょうか。
ホームページやサービスの信頼性が向上する
サーバーがパンクしてページが見られなくなったり、サービスが停止してしまうと、それだけユーザーからの信頼は低下してしまいます。それは結果的に会社の業績につながることになりますし、大きな機会損失になることもあるはずです。それらを防ぐために、CDNの導入は有効と言えるでしょう。
CDNのデメリット
コンテンツの更新が遅れる可能性がある
CDN導入によって、ホームページのコンテンツがちゃんと更新されていたとしても、サーバーが更新前の情報を保持したままの状態になっており、更新前のデータが配信されてしまうことがあります。この場合、間違った情報を更新して公開設定をしてしまうと、修正を行なっても反映されない時間が発生してしまいます。情報の内容(顧客に直接的に影響を及ぼすもの)によっては、クレームに繋がってしまったり企業としての信用が低下してしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
CDN自体がダウンしてしまうとホームページ自体にも影響が及ぶ
CDNによって発生するデメリットでは大きなものかもしれません。CDN自体に障害が発生すると、もちろんホームページにも影響がでます。CDNを提供する事業者はダウンしてしまうことのないよう対策をしていますが、それでもゼロとは言い切れません。
アクセス解析ツールが使えなくなってしまう可能性がある
ホームページにアクセス解析ツールを入れている企業は多いと思いますが、CDNを導入することによって「アクセス解析をCDNが行う」ようになります。つまり、自社で導入しているツールが機能しなくなる可能性があるということです。
ですが、CDNを導入することを考えて作られたアクセス解析ツールがあるため、それを利用することで対処することが可能です。
SEO対策としてのCDN導入
CDNを導入すること自体、SEOと直接的な関係性はないものの、CDNによって得られるメリットがSEOに影響することがあります。
ページの速度表示改善
メリットでも挙げていましたが、「ページの速度表示」を改善することで、ユーザーによって有益なものとしてだけでなく、Googleの検索順位決定に良い影響を及ぼします。
あくまでも、ユーザーにとって使いやすい・見やすいページにするためには、表示速度も気にしておかなければなりません。
サーバーの安全稼働が重要!
Googleの検索上位表示を狙うためには、検索エンジンのロボットにクロールをしてもらう必要があります。ですが、ページのレスポンスが遅いとクロールすらしてもらえなくなり、検索エンジンに表示されなくなる可能性すらあるのです。
まとめ
この記事では、CDNを導入・使用することのメリットやデメリット、SEOへの効果について解説しました。
企業のウェブ担当として、顧客獲得であったり企業としてHPを活用した目標達成のために、CDNの導入・使用を検討してみてはいかがでしょうか。