サーバーやドメインを自社で管理する理由とは?

自社のHP制作や管理を任せていた会社や個人事業主と連絡が取れなくなった、昨日まで見られていたHPが急に見られない…近年、そんなトラブルが起こりがちです。
そんな時にはどういった対策を取ればいいの?事前に取れる対策はあるの?そんな疑問やトラブル対策を解説します。

急に自社HPが見られなくなった!?

ウェブ制作会社や個人事業主に運営を委託していたHPが見られなくなっている。どう頑張ってもアクセスできない。
そんなトラブルは近年よく起こります。「え?そんなことがあっていいの?」と思われるかもしれませんが、急な経営悪化で会社が倒産、個人事業主も体調不良等で連絡が取れなくなってしまうことはあることなのです。
これまでに運営等の全てを任せているがゆえに、対策のしようが無いような状態になってしまう会社も多く存在するようですが、そんな時にはどのような対策を取れば良いのでしょうか。

対処法は限られている

Web制作会社や個人事業主と連絡が取れなくなり、HPが閲覧不可能になってしまった状態というのは絶望的な状態と言えます。この絶望的な状態を乗り越えるためには、HPを運営するにあたり、「ドメイン」と「サーバー」が自社のものかどうかが重要になります。
基本的に「ドメイン」は自社のものであるケースがほとんどです(例外はあります)。しかし、「サーバー」については制作会社に任せてしまっているケースが見られるため、会社が倒産したり存在しなくなってしまった場合にそのまま無くなってしまうことがあるのです。
ここでは、急にHPが見られなくなった場合の原因や対処すべきところについて解説します。

ドメインの契約状況の把握

まず確認するべきなのは、「ドメイン」です。先ほども解説した通り、ドメインは基本的に自社の名前で契約することになります。ただ、URLやID、パスワードといった情報を知らないこともあり得ます。
そのままで会社が倒産したり、担当者と音信不通になってしまった場合には、ドメイン管理会社に直接問い合わせ、事情を説明して情報を手に入れなければなりません。ややこしいと感じられるかもしれませんが、再度HPを作り直す時間やコストを考えると、ここで対処しておく方が結果的に良いと思われます。
ドメインがない、情報が手に入らないとなると、再度ドメインの購入契約をしなければなりません。ですが、ドメインは「早い者勝ち」であるためこれまでに使っていたドメインが改めて使えるとは言い切れません。

サーバーの確認

サーバーは、HPの情報を保管しておく大切なところです。そのサーバーはどこのものを利用しているのか、情報を把握しておかなければHPを復旧させることは不可能です。
ドメインについては自社名義での契約が基本ですが、サーバーについては制作会社が契約しているものを使うことがあります。そうなると、最悪の場合には情報が全て消えてしまっていることも考えられるのです。
自社のHP情報が引き継げるか、どうにかならないかを調べて可能な限り早くデータを手に入れるようにしなければ、最初からHPを作り直さなければならない状況に陥ります。
サーバーもドメインも、どちらも失ってしまうことによってこれまでに積み上げてきた情報や信頼などが全てゼロになり、再度作り直さなければならないコストを考えるとできるだけサーバーとドメインは確実に自社で管理できるように情報は得られるよう尽力しましょう。

事前にできる対策は?

制作会社や個人事業主と連絡が取れなくなってしまうと、どうしようもない状態に陥ってしまう、最悪の場合にはHP自体が失われてしまうということはご理解いただけたと思います。では、そのような状況にならないようにするためにできることはないのでしょうか。
ここからは、事前にやっておくべきことやできることについて解説していきます。

サーバーとドメインは自社で管理する

基本的に、サーバーとドメインは自社で管理するようにしましょう。Web制作会社と打ち合わせをする時点で、ドメインだけが自社契約になりがちなところをサーバーについても自社契約にするようにするのです。
サーバーについては制作会社のものを使っているので不要と言われるかもしれませんが、コストがかかっても自社管理にするべきです。
また、サーバーの情報はこまめに自社でもバックアップをとっておくようにしましょう。制作会社を信用しているしていないのレベルでなく、リスクヘッジとしてやっておくべきことです。もし、それで制作会社が何か言ってくるようであれば、違う制作会社に依頼することも検討すべきでしょう。

信頼できる制作会社や個人を選ぶ

「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、初めてHPを作る場合には信頼できるところを選ぶ必要があります。では、その選定基準はどこにあるのでしょうか。
まずは、実績がちゃんと公開されているところです。自社の制作実績がしっかりと掲載されているところ(クライアント名だけでなくHP自体も掲載されていると良い)は安心できるのではないでしょうか。もし、制作会社のHPが公表していなかったとしても、見積もりや営業担当との話し合いの時点で制作実績を提示してもらうようにしましょう。
次に、レスポンスが早いかどうかがポイントです。こちらが何かしらの連絡をした場合に、24時間以内で返信があるかどうか等を基準として選定すべきです。

制作会社や個人事業主との関係性は良好に

自社のHPがなくなってしまうことは、これまでの積み上げや他者からの信用を失うことと同意と言っても過言ではありません。何かトラブルが起きそうな時、事前に連絡がもらえたり情報を常にやりとりして関係性が密であれば連絡をもらえやすくなったりしますよね。
今回のようなトラブルの場合、最悪のケースは「自社HPがなくなり、ローンだけが残ってしまった」というものです。この場合、ローンを払い続けながら別で改めてHPを作らなければならなくなるのです。このようなことだけは絶対に避けなければなりません。
これからHPを作る方は本記事の対策をしっかり打つこと、すでに運用が始まっているけれどドメインやサーバなどの情報を知らない担当者は、今すぐにでも情報を得られるように対策をとりましょう。
自社HPを守るため、必要な行動です。

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